毛周期と髭脱毛の関係
髭の毛周期は毛穴ごとに独立しており、一斉に成長したり休止するわけではありません。
皮膚科学の研究では「体毛は常に全体の20〜30%程度が成長期にある」とされており、照射後1か月半以上あければ、いつ施術してもおおむね25%前後の毛が成長期にあると考えられます。
このため、複数回に分けて施術することが必須になります。
レーザー脱毛とニードル脱毛の違い
ここで注意したいのは、レーザー脱毛は「永久脱毛」ではなく「永久減毛」にとどまる点です。
レーザー脱毛: 成長期の毛根に熱ダメージを与え、長期間毛の再生を抑える。ただし毛根を完全に破壊するわけではないため、時間が経てば再生の可能性もある。
ニードル脱毛: 毛穴に針を挿入し、電流で毛乳頭を破壊。米国FDAで唯一「永久脱毛」と認められており、白髪や細い毛にも有効。
医療脱毛とTBC(美容ニードル)の違いについて詳しく知りたい方は、医療脱毛とTBCの比較記事もご覧ください。
シミュレーション:成長期25%と仮定した場合
「常に全体の25%が成長期」という前提で、15回分の照射効果を計算しました。
レーザーでもニードルでも成長期の毛にしか効果は出ませんが、レーザーは永久減毛にとどまるため、実際の体感では緩やかな減り方になります。
回数 | 理論値:残存率(%) | 理論値:除去率(累計%) | 体感目安:残存毛量(参考) |
---|---|---|---|
1回目 | 75% | 25% | 約90%残り(見た目ほぼ変わらず) |
2回目 | 56% | 44% | 約70〜80%残り(少し減った程度) |
3回目 | 42% | 58% | 約60〜70%残り(朝の髭剃りが楽に) |
4回目 | 32% | 68% | 約50〜60%残り(見た目にも変化) |
5回目 | 24% | 76% | 約35〜50%残り(半分〜2/3減った感覚) |
6回目 | 18% | 82% | 約30〜40%残り(かなり薄く感じる) |
10回目 | 5.6% | 94.4% | 約10〜20%残り(まばらに残る程度) |
15回目 | 1.3% | 98.7% | 数%以下(ほぼツルツル) |
5回目での効果の目安
理論上は5回目で最初の毛量の70〜75%が処理できる計算です。
ただしレーザーの場合は完全に破壊できない毛も多く、体感としては半分〜2/3程度減ったと感じるのが一般的です。
一方、ニードル脱毛では施術した毛穴は再生しないため、より安定した効果が得られます。
まとめ
- 髭は常に20〜30%程度が成長期にある → いつ施術しても一定の効果が得られる
- レーザー脱毛=「永久減毛」 → 長期間の減毛効果はあるが再生する可能性も
- ニードル脱毛=「永久脱毛」 → 白髪や細い毛も処理可能で確実性が高い
- 理論値では5回で70〜75%減、実際の体感は50〜66%程度
- 15回前後でほぼツルツルに近づくのが一般的
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